米国経済ですが、ノーランディングを予想する人が増えているようです。
特に結論等はないのですが、今後どう行動していくかも述べています。
最後までお付き合い頂けると嬉しいです。
目次
- 言葉の定義
- バンク・オブ・アメリカの調査
- パウエル議長の示唆
- 利下げと株価下落
- 為替について
- S&P500とNASDAQ100の実績
- S&P500とNASDAQ100の今後
- 私の方針
- 注意事項
- 参考文献
1. 言葉の定義
まずは三種類の言葉の定義になります。
ハードランディング
過熱した景気が、株価や金利などの急激な変化や悪化を伴いながら失速すること。
ソフトランディング
急激な景気後退や混乱を招くことなく、過熱した景気を緩やかに減速させて安定成長へ移行すること。
ノーランディング
インフレ率が高止まりしながら、経済が成長し続けること。
2. バンク・オブ・アメリカの調査
BofAのグローバルファンドマネージャー調査によると、今後12ヵ月の予想シナリオと回答割合は以下の通りでした。
- ハードランディング:7%
- ソフトランディング:54%
- ノーランディング:36%
- 分からない:上記以外
2024年4月時点の調査結果になります。ノーランディングの割合は、3月時点だと23%、2月は19%で増加しています。
3. パウエル議長の示唆
4月16日にパウエルFRB議長は、予想を上回るインフレ統計が続いたことを受けて、利下げ開始の先延ばしを示唆しています。
米国経済も成長していて、インフレ率と金利が高止まりになるのであれば、ノーランディングの予想が多くなることも理解できます。
4. 利下げと株価下落
米国の利下げ後に株価が下落する予想は、ハードランディングが発生するケースを想定しているのかなと考えています。
景気の悪化と、その対応としての利下げがあり、株価が下落するというパターンです。
こちらについては、予想が7%まで落ち込んでいます。また、景気の悪化ではなく、経済は成長している、というのが現状だと思います。
5. 為替について
米国の政策金利が下がらないと、円安ドル高が続く可能性もあるのかと考えています。
円高を待って米国株を買うという選択肢もありますが、その間は株式指数の上昇を取りこぼしてしまうかもしれません。
6. S&P500とNASDAQ100の実績
S&P500とNASDAQ100ですが、増収と減収の年の回数は以下の通りです。
連動指数 | ETF | 増収 | 減収 |
---|---|---|---|
S&P500 | SPY | 18回 | 6回 |
NASDAQ100 | QQQ | 18回 | 6回 |
※ 期間は24年間(2000年~2023年)
4年単位で考えると、3回増収の年があったら1回減収ということになります。
7. S&P500とNASDAQ100の今後
S&P500とNASDAQ100は、2022年が減収で、2023年が増収でした。
過去の実績だけを考慮すると、2024年と2025年が増収の可能性もあるかと考えています。
8. 私の方針
引き続きタイミングを計らずに、NASDAQ100とS&P500の投資信託を購入していく方針です。理由としては以下の通りです。
- 利下げによる株価下落が発生するか分からない
- 利下げがいつ始まるか分からない
- 為替がどうなるか分からない
- 減収より増収の確率が高い
9. 注意事項
今後の運用成果を保証するものではありません。