2013年~2022年における、インデックスファンドのトータルリターンと年間収益率を比較していきます。
目次
- 比較対象
- 年間収益率について
- 総収益率について
- 比較結果の概要
- 比較結果の詳細
- 感想
- 日経平均について
1. 比較対象
略称 | ファンド |
---|---|
NAS100 | eMAXIS NASDAQ100 |
S&P500 | 米国株式(S&P500) |
オルカン | 全世界株式(オール・カントリー) |
日経平均 | 国内株式(日経平均) |
※ 上記の略称は、この記事内に限るものです。
2. 年間収益率について
各ファンドの年間収益率は、目論見書に記載されているものを使用しています。以下の点にご注意ください。
2.1. S&P500、オルカン、日経平均
- 2018年は、設定日から年末までの収益率です。
- 2013年~2017年は、未設定のためベンチマークです。
2.2. NASDAQ100
- 2021年は、設定日から年末までの収益率です。
- 2013年~2020年は、未設定のためベンチマークです。
3. 総収益率について
比較期間の総収益率(トータルリターン)は、以下の計算方法で算出しています。
4. 比較結果の概要
2013年~2022年の10年間は、NASDAQ100 のトータルリターンが一番大きいです。その次は S&P500、オルカン、日経平均の順です。
NAS100 | S&P500 | オルカン | 日経平均 | |
---|---|---|---|---|
収益率 | 568.6% | 379.0% | 250.3% | 191.3% |
年率 | 20.9% | 17.0% | 13.4% | 11.3% |
※ 年率は幾何平均です。
5. 比較結果の詳細
目論見書の年間収益率と、増益・減益の回数(年数)は以下の通りです。
NAS100 | S&P500 | オルカン | 日経平均 | |
---|---|---|---|---|
2022 | -23.2% | -6.1% | -5.6% | -7.5% |
2021 | 40.0% | 44.5% | 32.7% | 6.4% |
2020 | 39.2% | 10.3% | 9.0% | 18.1% |
2019 | 38.7% | 30.5% | 26.8% | 20.6% |
2018 | -3.4% | -7.7% | -7.5% | -13.2% |
2017 | 28.0% | 17.5% | 20.3% | 21.3% |
2016 | 2.2% | 6.1% | 2.9% | 2.4% |
2015 | 9.7% | 0.9% | -2.2% | 11.0% |
2014 | 39.2% | 31.7% | 21.1% | 9.0% |
2013 | 66.9% | 60.4% | 49.2% | 59.3% |
増益 | 8 | 8 | 7 | 8 |
減益 | 2 | 2 | 2 | 2 |
6. 感想
どのインデックスファンドも、高いリターンになっていると言えます。
ただ、この10年間はITバブルの崩壊やリーマンショックのようなイベントがなく、円安の影響もあるため、今後も長期的にこのリターンが続くかは分かりません。
以下の記事では、ドル建てのインデックス連動ETFで、もっと長い期間のリターンも算出しています。
7. 日経平均について
日経平均は、2013年以前のことを考慮すると、もっと長い期間の投資に向いているのか、自分では判断がつかないところです。
今後の動きにも注目していきたいと考えています。