投資用語の「流動性」と「流動性リスク」についての解説や、調べたことを記載していきます。
目次
1. 流動性とは?
流動性とは「換金のしやすさ」です。
株式などの金融商品について、現金化しやすい場合は「流動性が高い」、現金化しにくい場合は「流動性が低い」と言います。
2. 流動性リスクとは?
流動性リスクとは、金融商品の取引量が少ない時に、以下の事象が発生するリスクのことです。
- 換金できない
- 一部しか換金できない
- 大幅な値引きをしないと換金できない
例えば、暴落時などは、金融商品を売却して現金にしようとする人が多くなると思います。
そうなると買い手が極端に減ってしまい、売り手にとって上の状況が発生してしまいます。
3. 市場規模と取引量
市場規模が小さく、取引量が少ないと、買い手も少ないことになります。そのため、流動性リスクも大きくなります。
以下は一例ですが、市場の取引量の多さになります。
米国株 > 日本株 > US-REIT > J-REIT
詳細なデータは、記事末尾のピクテ社の資料で確認して頂ければと思います。
4. リーマンショック時の下落率
参考までに、リーマンショック時の下落率(円ベース)を掲載しておきます。
- 米国株式:-48%
- 日本株式:-39%
- 米国リート:-64%
- 日本リート:-57%
取引量の少ないほうが、必ずしも下落率が高いという訳ではないです。
詳細なデータや期間は、記事末尾の三井住友DSアセットマネジメントの資料で確認して頂ければと思います。
5. 気を付けたいこと
金融商品を購入する際は、流動性リスクについて注意していきたいと思いました。
また、小さな市場に大量の資金が流れ込むとバブルになり、皆が売りに転じると下落が大きくなると思います。
実体経済からかけ離れてた過熱にも、注意が必要だと感じています。