S&P500とオルカンの比較で、米国以外の国が優位だった時代もある、ということを聞いたことがあります。
例えば、1970年代や80年代は日本株、2000年~2009年は新興国が強かった、という内容です。
自分としては「その時代に何を買って、長期保有すべきだったか?」ということが気になったので、検証してみることにしました。
目次
- 結論
- 1970年
- 1980年
- 1990年
- 2004年
- 感想
- 短期の場合
- 注意事項
- 参考文献
1. 結論
日経平均や新興国株式に連動する商品よりも、S&P500やNASDAQ100を長期保有するほうが良かったと考えています。
長期保有した場合のリターンを以下に記載していきます。
2. 1970年
日本株が優位な時代ですが、30年保有するとS&P500のほうが強かったです。
収益率 | 1969年末 | 1999年末 | |
---|---|---|---|
S&P500 | 1496.74% | 92 | 1,469 |
日経平均 | 702.97% | 2,358 | 18,934 |
現在まで保有した場合もS&P500が圧倒的です。
3. 1980年
こちらも30年保有するとS&P500のほうが強いです。
収益率 | 1979年末 | 2009年末 | |
---|---|---|---|
S&P500 | 942.06% | 107 | 1,115 |
日経平均 | 60.54% | 6,569 | 10,546 |
4. 1990年
1990年から30年だと、日経平均はかなり厳しいです。
収益率 | 1989年末 | 2019年末 | |
---|---|---|---|
NAS100 | 3816.14% | 223 | 8,733 |
S&P500 | 815.01% | 353 | 3,230 |
日経平均 | -39.21% | 38,915 | 23,656 |
5. 2004年
新興国が優位な時代ですが、20年保有するとNASDAQ100とS&P500が強いです。
連動指数 | ETF | 収益率 | 2003年末 | 2023年末 |
---|---|---|---|---|
NAS100 | QQQ | 1023.20% | 36.46 | 409.52 |
S&P500 | SPY | 327.13% | 111.28 | 475.31 |
MSCI 新興国 | EEM | 120.81% | 18.21 | 40.21 |
※ EEMの設定が2003年のため2004年開始にしています。
6. 感想
未来のことは分かりませんが、やはり長期だと右肩上がりの続く指数が強いなと思いました。
S&P500のチャート
日経平均のチャート
新興国のチャート(EEM)
NASDAQ100のチャート
7. 短期の場合
優位な時代の1年単位だと、日経平均や新興国の強い年が多かった印象です。
自分の投資スタイルで、戦略や行動が変わってくると考えています。
8. 注意事項
- 今後の運用成果を保証するものではありません。
- 日経平均は円建て、それ以外はドル建てです。
- 為替と配当金は考慮できていません。
- 計算結果には多少の誤差があります。